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――オマエは面白いかもしれないけど、それを言うのはオマエで100万人目だ――
「100万回言われた者に謝れ!!」 ある日の朝、いつもより遅い時間に目が覚めて慌てて学校に向かっていると前方に糸色先生らしき後ろ姿を見つけた。 「糸色先生!」 「おや、さん。おはようございます、珍しいですねこんなところで会うなんて」 「ちょっと寝坊しちゃって、近道しようかと。先生こそどうしてここに?」 「ちょっとこれを見てください」 糸色先生はそう言うと「御手洗」と書かれた表札を指した。 「『みたらい』さんが何か?」 「あなたは偉いですね。そう、この方は『みたらい』さんですが『おてあらい』さんと読めますよね!」 先生が『ねっ?』と念を押して聞いてくるので「そうですね」と軽く流した。 すると先生は庭の手入れをしている御手洗さんに向かって「お気持ち察します、御手洗さん!」と言った。 何を言い出すんですか、先生・・・。 「100万回言われた事でしょう!」と先生はそう言うと「では行きましょうか」と言って歩きだした。 「糸色先生、あれは何だったんですか?」 「『みたらい』さんは『おてあらい』さんと100万回言われているに違い無いのです!」 「・・・まぁ、言われてそうですね。100万回は定かじゃないですけど」とが言うと先生は「100万回は言われてますよ!私だってその位言われてます!!」と大きな声で言った。 糸色先生が100万回言われたこと? 「あぁ、『可愛い』ってそんなに言われてるんですか?」 「違いますよ!名前をくっ付けられるんです!それにそんなこと言うのはさん位ですよ」 あぁなんだ、『絶望』って言われるのそんなに気にしてたんだ。 そう納得していると先生が「ほら見てください」と別の家を指した。 先生が指したのは『奥』さん。 旦那さんも奥さんって言われてそうですね・・・。 「お察しします!100万回言われたんですね!!」と奥さんに言ってその場を後にした。 「そう言えば、学校はいいんですか?さん」 「わっ!もうこんな時間っ、もう行きますね」 「えぇ、では」 「糸色先生も行きますよ、学校!」 「・・・はい」 嫌そうな先生を促して、たちは学校へ急いだ。 教室に着いたら丁度チャイムが鳴った。 良かったギリギリセーフ。 その後に糸色先生が教室に入ってきた。 「加奈子ちゃんは大場さんと結婚したら、大ばかな子だね」と奈美ちゃんが言っているのが聞こえた。 すると先生が奈美ちゃんの首を絞めながら「100万回言われた者に謝れ!!」と叫んだ。 うわっ何やってるんですか、先生! そして先生が教卓に立ち「相手にとってうんざりするくらい言われている事があるのです」と次々に例を挙げていった。 その例を聞いて晴美ちゃんが「耳が痛い」と心当たりを言った。 「少年マガジンなのに、何で少年のグラビアが載ってないんですか?」 あれ? 先生が「誰も言ってないと思いますよ」と冷静につっこんだ。 「じゃぁ、バッテリーに対して2人はやっぱり付き合ってるんですか?と聞いてみたり!」 あれれ?晴美ちゃん?? 「それ、晴美ちゃんだけだよ」とが言うと「そんな!ちゃんには言われたくなかった!」と言い「自分がマイノリティーだと気づいた!今!」と駆け出しっていった。 に言われたくなかったって・・・別には腐女子じゃないんだけど、ある意味腐ってそうだけど。 「まぁ藤吉さんの事はともかく、100万回同じ事を言われている人がたくさんいるのです」と先生は晴美ちゃんをスルー、気持ちはわかります。 「マリアも100万回言われている事あるョ」 「どんな?」 『日本語お上手ねぇ』 「日本人ダカラ当タリ前ジャナイカ」とマリアちゃんが言って、先生が「それは変な話ですね」と言った。 糸色先生って、天然? 次にあびるちゃんが「何かスポーツやってるでしょう」と突然現れた一休さんに言われたり、霧ちゃんが「お兄さんいるでしょう」って一休さんに言われたりしていた。 すると可符香ちゃんが「でも、100万人が言う事に間違いがあるわけないですよ」と言った。 いかにも引き篭もりな年齢不詳な人が「妹よ」と言って霧ちゃんに詰め寄っていった・・・それは可哀想だよ。 後日、糸色医院の近くを通ったときにゴスロリな服を着た望先生に会った。 先生は泣きながら走ってくるので心配になって声をかけた。 「糸色先生、どうしたんですか?(その格好)」 「さん・・・うわあぁ!」 先生は益々泣いて抱きついてきた。 何だこの可愛い生物は!? 何故ゴスロリっ!? 萌えっ!! 自分の心と先生を落ち着かせて話を聞くと、小さいことに会う人々に「女の子でしょ」と言われていたらしい。 「ほら、言われてるんじゃないですか。『可愛い』って」とこの間のことを思い出しながら言うと「さん!」と怒られた。 「糸色先生も大変ですね、100万回言われてることたくさんあって」 「えぇ、うんざりすることばかりで・・・」 「・・・先生、も言いたいことがあるんですけど」 「なっ何ですか!?」 「好きですよ」 「えっ・・・さん?」 「100万回くらい、先生がうんざりするくらい言いますね。好きです、糸色先生」そう言うと先生が顔を赤くして少し俯いた。 「・・・私も、言います。好きですよ、さん」と少しして先生は顔を上げ笑って言った。 「糸色先生・・・やっぱり可愛い」 「なっ!?」 「その格好、似合いすぎです」 2人してしばらく笑っていた。 |