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「テニプリの映画いつ観に行く?」
「行くの、前提なんだ!?」 教室で晴美ちゃんが千里ちゃんに質問しているのが聞こえていた。 あぁテニプリね、晴美ちゃん好きそうだけど千里ちゃんはそんなイメージじゃないなぁと思っていると案の定「行かないわよ!」と断られていた。 「最近世の中、前提とした話ばかりですよ」 教室に入って来た糸色先生が前提の例を挙げていく。 「絶望した!前提社会に絶望した!!」と先生が叫ぶ。 そして授業そっちのけで「見に行きましょう」とたちは学校を飛び出した。 たちは大学卒業できるのを前提とした企業の内定や大学に合格するのを前提とした部屋探し、入学してもらうのを前提に入学金をせしめるなどの実例を見学した。 確かに合格したらもしもを考えて入学金納めるよね。 「あら、ちょうど良かったわ、絶望先生」 「コレ好きだろうと思って、取っといたから」と濃い感じの店員さんが趣味の悪いTシャツを見せた。 「買うの前提に取っておくのやめて下さいませんか!」と先生が言った。 「糸色先生、いつもそんな服着てるんですか?」 「さん!そんなわけありませんから!」 思いっきり否定された・・・まぁ確かにチャラチャラしている先生はちょっと抵抗あるなぁ。 その後も離婚前提のカップルや仲直りするの前提でケンカするカップル、万世橋くんのオタクの品格講座など色々な前提を見た。 すると先生が「人が多くてこの街は疲れますね」と言ったので「あそこのカフェで休みましょう」とメイドカフェを指差した。 「そうですね」と先生とたちは中に入っていった。 「何しに来たの?」 「失礼な、接客態度に大変問題があります!」と先生がツンとしているメイドさんに言った。 するとメイド服を着た可符香ちゃんがツンデレカフェの説明をした。 「可府香ちゃんここで働いてるの?毎日でも通うよ!」と可符香ちゃんのメイド姿があまりにも可愛かったのでそう言うと「さん!ちょっとは自重してください!!」と先生に怒られた。 そんなこと言っても、メイドさん萌えっ! 「とにかく世の中前提のことが多すぎます、前提ばっか!」 「フフフ、ようやく見つけたぞ。絶望拳の継承者は二人もいらぬ」 急にツンデレカフェに現れた謎の人物! ところで、絶望拳って何ですか―― 「お前を殺す」とか言ってたのに、何で仲良くなってるんですか? 何でひとつの飲み物にストロー二本さしてるんですか?? ラブラブカップルかっ!? 「仲間になること前提で出てくる敵ですよ!」 「早っ!」 「少年漫画にありがちな展開ですよ」と可符香ちゃんが笑顔で言った。 確かにそうだけど・・・。 「君・・・可愛いね」 「えっ・・・」 「ちょっと!さんに色目を使わないでください!」 えっ何?何ですか?? 急にリー・仲直さん(さっき名乗ってた)がこっちに来てをじろじろと見て、君可愛いね発言をした。 えぇっー!!と思っていると糸色先生が仲直さんとの間に止めに入ってきた。 「これは少年漫画に良くある、仲間でヒロインを取り合うって展開ですね!」 「可符香ちゃん・・・」 「ちゃん『私のために争うのはやめて』って言わなきゃ」 「言わないよ!」 仲直さんは主人公と恋人を取り合うこと前提で仲間になること前提だった元敵ってことですかぁ! 前提の前提っ!? 「前提だらけの社会に絶望した!!」 「さん、それ私のセリフ・・・」 結局、絶望拳って何だったんだろう―― |