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春眠暁をおぼえず
「えーと、今回は夢オチです」 私がそう言うと少し間をあけて藤吉さんが夢オチは手塚先生が禁止した漫画界最大のタブーだと言った。 ええっそうなんですか!? でも今は文章ですし、大丈夫だと思うことにする。 「困りましたね、もう夢の中なんですが!」 「別にいいんじゃないの?どーでも」 その声に視線を向けると、だるそうにしている木津さんがいた。 思わず「だらしのない木津さん!」と叫んでしまった。 さすが夢! 現実ではありえないことが起こっている!! つまり、ここは何が起こっても大丈夫な世界。 ・・・絶対何か起こるに決まってます! 「すいません、遅刻して」 「存在感のある臼井くん!」 まずは現実とは全く逆の存在感のある臼井くん。 そして何だか濃い・・・。 そんな臼井くんの次にペラペラと喋る音無さん。 しかもただの毒舌! その他にも外で遊ぶ小森さんや普通じゃない日塔さん、ある意味夢のある話をする久藤くん。 これ本当に私の夢ですか!? もっと夢のある話をしましょう、皆さん! 「糸色先生」 この声は・・・さん! 声のした方を向くと、メイド服を着たさんが居た・・・。 「なっ何でメイド服なんですか!?」 「何でって言われても、これがメイドの制服ですし。そもそも先生が着ろっていったんじゃないですかぁ」 そっそんなこと言ってません! しかもこのメイド服、本当のメイドさんの格好じゃなくて喫茶店のメイドさんの格好ですよね!? そう思っているとさんがこっちに近づいてきて私の手を握る。 「何でも命令してくださいね、は先生専用のメイドですから」 と言って彼女は微笑んだ。 可愛いなぁこんなメイドさんほしいなぁ・・・って何考えているんだ私は!? 「先生?もしかしてもう飽きちゃったんですか、メイドさんごっこ。今度はお医者さんごっこにしますか?は患者さん役ですか?ナースさんですか?」 「このさんは二次元の世界の住人さんです!!」 きらきらと瞳を輝かせながら詰め寄ってくるさんを頑張って突き放して逃げ出した。 あのさんは怖い! シチュエーションに身を任せて彼女に何かしでかしそうで怖い!! これ本当に私の夢ですか!? 普段の願望とかじゃないですよねぇぇぇ!! 「もっと現実的な話をしましょう、先生ロト6で3000円当たりました」 さんから逃れ、そう言うと小節さんに夢のない話だと言われる。 すると風浦さんが絶望した!と言い出した。 それ私のセリフなんですが・・・夢ではネガティブなんですね。 そう思っていると「先生が目を覚ますと私たち消えてしまうね」と風浦さんが言った。 えっ何ですか皆さん、こっちに来ないでください! 斧を振り回す日塔さんから逃げると生徒達が「永眠」と叫びながら追いかけてくる。 あぁナース服のさんが、手にピンク色の液体が入った大きな注射器を抱えて追いかけてくる!! うわあぁぁぁ!! 「話が破綻してきた、さすが夢!」 関心していると崖の上から真っ逆さまに落ちる。 わあぁぁぁ! そうかこれは地面に落ちる瞬間目が覚めるパターンですね! 良かったこの夢から解放される、と思ったのもつかの間、地面がもうそこまで来ている! 「夢オチはまだですかあああああぁ」 ぐしゃっと音を立てて私は地面に激突した。 それから原監督が出てきたり、藤吉さんに「夢オチがないよぉ」と言われ驚いていると背後から風浦さんの声が・・・。 「先生は夢オチをなめすぎましたね、オチが泣なければ目を覚ますことはできないよ」 ぎゃあぁぁぁ! 「なんとおそろしい夢オチの真実!」 神が禁忌にされたわけです!! 「さぁオチを!」と声がし「目が覚めたければオチを!」とオチを催促される。 しかし、何をやっても「オチてない」と言われる始末! これはまさに、永遠に続く悪夢!! 「先生残念なお知らせ、これ夢中夢なんですよ」 「2段オチが必要って事ですか!」 (オチてない妄想オチ) 「糸色先生、何でも命令してくださいね」 そう笑って私の手を握るさんをぐっと引き寄せる。 彼女の腰に手を回し、体を密着させた。 「では、このネコ耳としっぽを付けて四つん這いになってにゃぁと言ってください」 私は笑顔でそう言った、楽しくて仕方がないのだ。 彼女は「そんなっ」と言って頬を赤らめた。 「何でもって言ったのはあなたですよ、私の命令が聞けないんですか?」 「でもっ・・・わかりました、やります」 ネコ耳としっぽを付けたさんがゆっくりと膝をおって地面に手をつく。 その様子を私は後ろから見ている。 丈の短いスカートなので四つん這いになると下着が少し見えている。 「さん」と声をかけると彼女はゆっくりと恥ずかしそうに顔をこちらに向けた。 ネコ耳が良く似合っている。 「にゃ、にゃぁ」 「クス、よく出来ました」 彼女は恥らって益々顔を赤らめた・・・萌えぇぇぇ!!!! |