まだまだ寒いね、うんうん温泉とか入って温まりたいね、そうだデトックスって知ってる?、うん知ってるよ、ねぇ皆で温泉行こうよ、温まれるしデトックスできるし一石二鳥だよ!
ってな感じで達は温泉に来ています。
ここデットクス効果のあるゲルマニウム温泉なんだって、可符香ちゃんが教えてくれた。
ふぅ〜、いい湯だなぁ。
いい温泉だし、眺めは最高だし、まさに一石二鳥だね。


「コラ、危ないでしょ!下りなさい!」
「マリアちゃん風邪引くよ」

さん、もっと他に注意する事あるでしょ!」
「ご、ごめん」


男湯と女湯の間の仕切りにぶら下がったマリアちゃんに注意している千里ちゃんに怒られた・・・。
千里ちゃんって可愛いし美人だけどたまに怖いなぁって思うときがある。
この間のバレンタインにスコップをもつ彼女を見てしまっってから、何かこう、背筋が寒くなるような・・・。
が軽いトラウマを思い出しているとマリアちゃんが「先生いるヨ」と言った。
先生?先生って糸色先生??
するとマリアちゃんがぶら下がった仕切りがぐらぁっと向こう側に倒れた。
ざっぱぁぁんと音を立てて仕切りは壊れ、男湯との間にはなにも遮るものがなくなった。
あっ糸色先生。


「いやああああっ」
「えっごめんなさい」
ちゃん、謝らなくていいよ」
「『いやああああっ』って言うのは本来こっちだと思いますけど」


なんだ謝らなくていいのか。
先生が叫ぶから悪いことした気分になってしまって思わず謝ってしまった。
そして「あなたたちは恥ずかしくないんですか!」と先生が言う。
何故か目が合う。
「でも先生になら別に見られてもなんとも思わないよ」とあびるちゃんが言ったのに同意した可符香ちゃんと奈美ちゃんに続いても「そうだね」と同意した。
「なんかこう男として釈然としませんね」と先生が落ち込んでしまった。
あれ?どうしたんですか?


「先生もデトックスしに来たんですか?」
「デトックス?」


そう聞くと聞き返してくるので違うんだなぁとわかった。
可符香ちゃんが先生にデトックスについて教えてあげている。
すると突然「冗談じゃありません!」と先生が温泉から上がっていった。
先生!お尻が丸見えです!そんなに慌てて出なくても!!
糸色先生は浴衣を着て「毒なんてうかつに出したら、大変な事になりますよ!」と言った。
大変って一体・・・。
それはすぐにわかることとなった。
汗をかいて相当毒素が出たと言って上がったカエレちゃんが、転んでしまい、しかもウエットスーツ。
ここはお約束ではらり(ちらり?)だと思ったのに、ウエットスーツ!
しかも女将を呼んで訴える気かと思えば「バンソウコウあるかしら?」と、毒気がなくなっている!
えぇ!?と思っていると芽留ちゃんまで!?

浴衣を着てお風呂場から出て行くと、糸色先生がいた。
「みんなすっかり毒が抜けている!」と叫んでいる。


「・・・さんは?」
「何ですか、糸色先生」
「あぁ変わりないようですね」
「あのっあまり見ないでください!はっ恥ずかしいです」
「えぇ!?どうしたんですか、さん!」
「そっそんな、名前で呼ばないでください!恥ずかしいっ!!」


恥ずかしさのあまりあびるちゃんの後ろに隠れる。


ちゃん、毒が抜けて乙女になっちゃいましたね」
「・・・あなた毒が抜けても何にも変わりませんね。普通だから?」
「普通って言うな!」


「毒が抜けてしまったものは何かとモノ足りないものです」と言って先生は色々な毒抜きされたものを挙げていった。
そして女将さんに添加物てんこもりの食事を用意させた。

「皆さんすっかり元に戻られて・・・さん」
「はい、何ですか先生?」
「・・・・・・」
「何ですかそんなにじっと見て、穴開いちゃいますよ」
「ちゃんと戻ったみたいですね」


「先生も一度毒抜きされてみてはいかがですか、すっきりしますよ」と可符香ちゃんが可愛らしい笑顔でそう言って糸色先生と温泉に突き落とした!
ぶくぶくと空気の泡がいくつも浮かんでくるが先生の姿が見えない。
すると先生の眼鏡と浴衣だけがぷかぁっと浮かんできた。
「全身毒だけでできていらしたのね」とあびるちゃんが言ったのに思わず頷いてしまった。

その後、無事生還した先生に「デトックスって楽しいですね」と言うと、手をぎゅっと握られた。


さんは今のままでいてください!」
「?」
「今のままのさんが1番好きです!」
も今のままの糸色先生が、1番好きですよ」